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【CHA創刊号より:データファイルなぜ?】 相次ぐ食肉事件と輸入依存

2012年03月26日

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                              藤浪成昭 (2004年5月発行CHA創刊号より)

2003年にアメリカでもBSEが発生して、安い米国産牛肉に依存してきた牛丼が一時、市場から姿を消しました。1杯280円という値下げ競争のせいもあるでしょうが、まるで日本人の「国民食」が奪われたかのような異常なフィーバーぶりに、牛丼自身が一番びっくりしたことでしょう。
牛肉の推定供給量は2002年度で933,000トン。そのうち国産は約40%で、輸入が60%を占めています。1991年の輸入自由化以降日本でBSEが発生した2000年まで輸入は増加基調で推移してきましたが、2001年に日本で発生したBSEの余波で牛肉の需要が減少したことを受けて、2001~2002年は減少しました。それでも輸入牛肉は国内総供給量の60%を占めています。第1位のオーストラリアが49%、アメリカが45%です。
世界各国でインフルエンザ騒ぎを起こしている鶏は約35%が輸入で、タイ、ブラジル、中国で90%を占めています。特に焼鳥や唐揚げ、フライドチキンなどの加工済み鶏肉がここ5年間で2.7倍に急増しています。

牛肉や鶏肉の代替需要が発生している豚肉も輸入が漸増、2002年には約47%を依存しており、輸入量のうちアメリカが26%、デンマーク23%、カナダ18%となっています。
国民1人当たりの年間肉消費量は1970年の16.8kgから2001年には43.3kgに約2.6倍増となり、動物性蛋白質の摂取過多が指摘されていますが、その蔭では肉としての輸入拡大だけでなく、輸入餌料依存型の畜産という現実のなかでBSEを発生させてもいるのです。原因がいまだに特定されない鳥インフルエンザも不気味です。

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