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【CHA創刊号より】 創刊に際して「ライフステージを通して食の営みを考える」

2012年03月15日

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                               大森正司(2004年5月発行CHA創刊号より)

「ピッカピカの一年生」よく耳にする言葉です。素晴らしい言葉とも思います。人生は一生の間に何回かこんな経験をすることと思います。小、中、高、大、そして社会人の–です。その時々で多少の意味合いは異なりますが、この言葉のなかには限りなく新鮮な夢や希望を感じるものです。
一年生、それは何事によらず片方では未熟な、を意味し、一方では可能性、という意味合いを持っています。だから、生活を真正面から捉え、様々な障害にぶつかりながらも、正面から解決しようとするその姿は本当に尊いし、美しいものです。

 人は花を見れば美しいと思います。山間の夕日を見ると、一日の終わりと共に自然の美しさに心うたれるのは、人間の心の情感としてごくあたりまえのことと思います。
動物の社会、とくにネコなどは子供のころにはよくジャレます。動く物には何でも興味を示します。動く物には何でも興味を示しますが、それが年と共にモノが動いても動じなくなります。もちろんこれは大切な、ある面での成長と思いますがしかし、どんなに成長しても、幼少期に示した好奇心、ジヤレの感覚を失わずに維持すること、これも青春の一形態として大切なことと考えます。
 人の誕生、オギャーと元気な産声をあげてこの世に登場。母親の胎内にいた時は、臍の緒を通して呼吸し、食事もしていました。しかし、この産声と同時に肺呼吸に、一瞬にして切り替わります。何と劇的な変化でしょうか!臍の緒を切ってもらった赤ちゃんは、産湯につかって身を清めた後、すやすやとよく眠ります。やがて目を覚ました赤ちゃんが、この世の中で最初にする行動・–それは母乳を吸う事、つまり「食」を求める行動です。
 赤ちゃんは両親の愛情をいっぱい受け、食べては眠り、起きてはまた食べる、を繰り返し、どんどん大きくなります。そして、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学とすすみ社会に出ます。社会人として一定の活躍をした後、これもまた一般的には約60歳で定年、悠々自適の生活の後、平均寿命80歳付近で天命を全うします。
 この死を前にした時、人は最初に「食べる」という行動を停止します。こんな風に、人は誕生した時から死に至るまで、毎日毎日食べるという行動を繰り返します。だからこの時、「何を、どう調理して、誰と、何処で、どのようにして」食べるかということは、その人の健康状態はもちろんのこと、体質、性格など人間性の形成においても決定的な影響があるものと考えられます。
 本研究所IFBSでは、人の誕生から死に至るまでの食の営み(全行動)について研究・調査し、どのように行動することが21世紀に相応しいことなのか、ライフステージを通して明らかにしたいと考えています。そして、その経過と結果などを含めて広くPRし、ヒトが人間になる際の行動、食育は如何にあるべきか、などを本誌「CHA」を通して、読者と一緒に考え、明らかにしたい、と考えています。

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